「雲一里」五街道雲助、春風亭一朝、柳家小里んを聴いてきた

2018年7月4日 落語会「雲一里」日本橋劇場

演目
春風亭一朝「蛙茶番」
五街道雲助「もう半分」
柳家小里ん「子別れ(通し)」

落語会「雲一里」に行ってきました。円熟した三師匠の落語をたっぷり聴けるとても素敵な会なのですが、意外と空席も…。穴場かもしれませんので、ぜひ興味のある方は次回、遊びに行ってみてほしいです。

まず一朝の「蛙茶番」。丁稚の生意気だけどちょっと可愛いところがよく出ていて、とても好きでした。惚れた女の子にイイトコ見せようとして突っ走る半チャンなんて、若い人がやった方が似合いそうなものですが、違和感なく面白かったです。まぎれもない下ネタですが、やはり一朝師匠がやるとどことなく愛嬌があって、下品じゃない。気持ちよく笑わせてもらいました。

五街道雲助は夏らしく怪談「もう半分」。五街道雲助を聴くのは初めてでした。マクラでは穏やかにニコニコ話していたので「こういう感じの人なのね」と思っていたら、驚かされました。立ち飲み屋をやる夫婦、しかも叩けば埃が出るような、それなりの修羅場をくぐってきた夫婦の凄味と影。わざとらしさ無く、それが出せるのははやりベテランだからでしょうか。橋で老人を刺し殺すシーンは芝居調になり、伝統的な演出に唸りました。今まで芝居調の噺を聴けていなかったので、「今日来てよかった……!」と思いました。それにしても良い声。

最後は柳家小里んの「子別れ」です。前半の内容は知ってはいましたが、通しで聴いたのは初めてでした。確かに後半だけやっている理由がちょっと分かった気がします。酔っぱらって管まいてるシーンが長すぎて、ちょっとダレるかも…。ですが小里んの酔っぱらいはずっと聴いていたくなるような愛嬌があります。後半は文句なく泣かされます。久しぶりに息子に会った男の嬉しさと気まずさ。生意気で元気で素直な息子。強くてしっかりした女房。このごろ映画でも小説でも落語でも「泣かせてやるぞ」という色気が強すぎて引いてしまうことが多かった私ですが、亀ちゃんのけなげさにはうるっとしました。

このところ中堅、若手を聴くことが多かったのですが、今回の三師匠はとても品があって、聴いていて気持ちよくなりました。「雲一里」、次回もまた行きたいです。


落語ランキング

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください